ワーキングマザーの1週間リアル晩ご飯〜家族だけが知ってる母の味〜

日本中、いや、世界中の働くお母さん。
夕飯の支度って好きですか?

私は好きな時も嫌いな時もあります。
時間さえあれば、優雅に料理を楽しみたいです。
余裕がない時、料理が一気に負担に感じます。
嫌いというより”めんどくさい”のですよ。

男女平等が叫ばれている中、夕飯の支度だけは「お母さんの仕事」感が強いですよね。
共働きが当たり前な国、例えばアメリカの夕飯は、サラダと冷凍食品一個とか、ケンタッキーみたいなチキンをドン!みたいなことが当たり前だそうですよ。(各家庭にもよりますが)

そうです。いいんですよそれで。
母が作った愛情込めた料理に幻想を抱かないでいただきたい、と思うわけです。

何のために料理をするのか

私は自分が食べるものに関してはほとんど料理をすることがありません。
フリーランスで働く私はお昼ご飯は家で食べることが多いのですが、大体パン1枚か、米にふりかけ、もしくはなめたけです。

一方で家族に作る食事は、一応栄養を気にしたりします。
私の中で、料理は家族のためにするもの。
我が家の健康係といいますか、体調管理は私の手に委ねられていると思っているので。
粗末なものを食べさせて、体調崩してしまうのが不安なのです。

ただ、冷凍食品も使いますし、カット野菜、コンビニのお惣菜も利用します。
バランス重視なので、肉だけドーンみたいなことはできるだけ避けるがポリシー。
ただ、見た目をあまり気にしないので、いわゆる「映える」料理じゃないんですよね。

SNSでお料理をアップするのを日課にしている人へ。
SNSにアップしないお料理も、そんなにキレイにしてますか?と問いたいのです。

うちのリアルな夕飯を記録しよう

SNSで発信することのない、リアルな夕飯ってどんなんだろう?
ひと昔前は、ヨネスケさんが突撃してくれたのですが、今では誰も知る由もありません。
まずはうちのリアルなメニューを記録することにしました。

《1日目》

まず説明しますと、うちは大皿料理を取り分けて食べるスタイルです。
大量に作って、翌日のお弁当分などに回す1品もあります。

夫、娘、私の3人家族なのですが、私と娘がまぁ食が細く…夕飯をあまり食べないのです。
その分、大食漢の夫が食べ尽くします。
まるで千と千尋の神隠しの冒頭で、大皿料理を食べて豚になるお父さんのよう。
ほぼ、夫のために食事を作っています。

この日は、料理の仕事でダイエットメニューを作りました。(※著者は、ライター業と並行して料理の仕事もしているのです。)

メニューは厚揚げのピザと、切り干し大根のサラダ。
ダイエット中の夫にはもってこい!仕事で作った料理をそのまま夕飯に出すパターン。

さらに、切り干し大根でもう一品。これは2日分はいける。
厚揚げのピザで作った肉味噌、これは3日分はいけるな。
娘がサラダ好きなので、キャベツのサラダとカボチャのサラダを用意。
カボチャのサラダは、皿の中で潰してマヨネーズで和えそのまま食卓にGO。

盛り付けが汚いですね。

1日目の食卓。こうやってみると、肉が少ないことに気付きます。
夫にはもしかしたら物足りなかったかも…。

《2日目》

お分かりでしょうか?

ほとんど1日目の残りで構成されたメニューです。
1日目のメニューで、夫に物足りない思いをさせたかも、と思い、残りの肉味噌を贅沢に全て使用し、好物の麻婆豆腐にしました。
麻婆豆腐は丸美屋のマーボーを使用。ちなみに、丸美屋のマーボーは夫の母の味とのこと。

また、残飯のように盛り付けられた謎のカレーは、仕事で使用した料理の残り。
ここでも仕事で作ったものが役立ちます。

《3日目》

1日目に作った切り干し大根がまだ生きています。
常備菜様様です。
昨日のマーボーもまだ残っていますね。
カボチャとウインナーの煮物とお味噌汁を作って、あとは娘リクエストでスーパーのお寿司。

いい感じに手抜き感が出てます。

《4日目》

スーパーでよく売られている、味付け肉です。
焼くだけなので簡単なのですが、焼いてみると「謎肉」感が強まります。

大豆の水煮とじゃがいもの角切りに片栗粉をまぶして揚げたもの。
味付けはシンプルに塩のみ。
娘が喜ぶかなぁと思ったのですが、一切手をつけませんでした。

娘の偏食に悩まされる今日この頃。
とりあえず、間違いなく食べてくれるキャベツのサラダは作っておきます。
あと困ったときの納豆。体にもいいですしね。

《5日目》

謎肉の残りと、鮭のハラスの残り。
この日のサラダは、カット野菜とポテトサラダ(コンビニ)です。

餃子は冷凍餃子。盛り付けも何もありませんね、これは。
こだわりは、餃子を酢と胡椒で食べること。
さっぱり食べられます。

あと、食卓に並ぶハッピーセットのおもちゃ。
このように、床から溢れ出て増殖しているんじゃないかと思うくらい、ハッピーセットのおもちゃが至る所におります。

《6日目》

我ながらなかなか良い夕飯ラインナップです。

メインは豚肉と白菜の重ね蒸し。
人参のツナきんぴらと、ブロッコリーの卵サラダ。
キムチ豆腐。

居酒屋だったら2000円くらい取れるでしょ、と自己満足。

キムチ豆腐にはごま油をかけるとそれなりに見えます。味もGOOD。

サラダはボウルで作ったものをそのまま食卓に出しました。
洗い物のことを考えると、ついやってしまう…。
お皿はできるだけ少なく済ましたいのが主婦のサガ。

《7日目》

困ったときのカレーライス。
しかしこの日は全く困ってないほどメニューが多彩。

卵と豆腐のサラダ。
盛り付けもバッチリ。

サラダチキンと、パプリカ、ブロッコリーのごま味噌和え。
いろどりもよく栄養バランスバッチリ。

わかめとエリンギの胡麻中華スープ。
インスタント使ってませんよ。

普通、カレーだったらサラダも付けて上出来ってところです。
なのになぜこのメニューになったかというと、この日も仕事で料理を作ったから!

ここで私はフと思います。

〜私の中で、料理は家族のためにするもの。〜

何カッコつけてんだ、私。
家族のためだけではない、お金のために料理を作っているではないか!
報酬をいただくから、ちゃんとした料理を作る。
それはもちろんなのですが、「誰かに見られる」ということで、きれいに作ろうと努力する。
第三者の目が現れたとき、とたんに取り繕う自分に気付いたのです。

何をモチベーションにするか

我が家はありがたいことに、夫がちゃんと料理の感想を言ってくれます。
まぁ大体「美味しい」と言ってくれるのですが(おいしい以外のネガティブな感想を言えば私が機嫌を損ねるので、美味しいが常套句)、それが私のモチベーションだったりします。
好き嫌いがあってなかなか食べてくれない娘が、「おいしい!」とたくさん食べてくれるのが何より嬉しかったりもします。

何を作っても何の反応もない食卓だとしたら…。

もはや栄養のことすら考えたくなくなって、もっと手抜きだったかもしれません。
そういう時に、SNSで料理をアップして、「美味しそう!」「こんな料理食べてみたい!」なんて言われたら、張り切って「映える」料理を作ると思います。

だから、SNSで料理をアップするという使い方は、すごく画期的だと感じました。
私はきっと、作った物に対して何か反応が欲しいのです。
仕事で料理を作る場合は、報酬と共に感想をもらうことがほとんどです。

だから頑張れる。

働いて、子育てして、家事をして。
その中で「夕飯の支度」がとても負担に感じる日があります。
そんな日は思いっきり手抜きして、余裕がある時に料理を楽しむ。

スーパーのお惣菜が並ぶ日があって、手の込んだ料理が並ぶ日があって、いろんな夕飯の味を知って、それでも「やっぱお母さんが作る料理が一番おいしい」って思ってくれたら。
そんな希望を抱きながら、また毎日夕飯の支度をするのです。

やっぱり家族のために料理を作っているってことで間違いないのか。
いろいろ考えた結果、「料理は家族の笑顔のため」と、カッコつけた感じで言っていこうかと思います。